肩関節4 腱板損傷 原因
今日も臨床で担当することの多い肩関節の障害についてお話しします。今回は腱板損傷についてお話しします。
腱板損傷とは外傷や上肢の過度使用によって断裂や不全断裂をきたした状態のことです。特に棘上筋は肩峰と骨頭の間で圧迫を起こしやすいため、中年以降では明らかな原因のない損傷も多いです。特に大結節付着部付近では血行に乏しいため損傷が多いことからcritical zone(クリティカル ゾーン)と呼ばれています。腱板損傷は単独損傷よりも複数腱板損傷が多いです。若年者ではスポーツ障害として腱板疎部の損傷が多いです。
腱板損傷の原因は
1外傷によるもの
転倒転落などで手や肘をついた時の介達外力
肩部の打撲などの直達外力
物を持ち上げた際の牽引力
2上肢の過度使用によるもの
3原因不明のもの(変性による自然断裂)
今回のポイント
腱板損傷で多いのは棘上筋
加齢による変性によっても起きる
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