鍼の効果 その3 血行促進作用とそのメカニズム


今回も引き続き、鍼の効果を患者さんにどう説明すれば伝わり易いかを踏まえてお話していきます。

現場でよく遭遇する患者さんの症状の1つ肩コリ、これは避けては通れない問題だと思います。

この肩コリは鍼治療で大きな効果を発揮できます。

血液は細胞に栄養、酸素を運んでくれます。

その血液の流れが悪くなる事により細胞に栄養が充分に運ばれず細胞が上手く機能しなくなります。

そして血行不良により血管から発痛物質が発生し、それが細胞内に入り込む事により痛み、いわゆる肩コリが起きます。





それでは何故、鍼治療が血行不良に有効かというメカニズムの話をします。

鍼により微細なキズを皮膚、筋肉にたいしてつけます。

それにより身体は傷付いた組織を修復する為に患部に血流を集中させ栄養や赤血球、白血球などを集中的運んでくれます。

それにより肩コリの部位の血流が上がる事により血管からの発痛物質の発生が止まり肩コリが改善するという仕組みです。



つまり鍼治療の血行促進効果は患部に鍼という刺激で敵を作り、身体がそれに打ち勝つ力を利用した治療法なのです。

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