肩関節5 腱板損傷 診断方法

今回も腱板損傷についてお話しします。前回は原因をお話ししたので、今回は腱板損傷の診断方法です。一番わかりやすいのは挙上時に痛みが出現し、ペインフルアークサインが認められることです。60度から120度の角度で痛みが出現します。また、上腕内旋位で挙上すると痛みが出現するインピンジメントサインも認められます。


他には大結節の圧痛や肩峰下の雑音なんかも触知できます。雑音は肩に手を置いて、自動挙上させると触知できます。

腱板が完全に断裂している場合は、2週間後ぐらいから筋肉の萎縮が見られる場合もあります。

腱板損傷の具合によってはドロップアームテストが陽性になったり、肩甲下筋の損傷の場合はリフトオフテストが陽性になる時もあります。

画像診断ではMRIが腱板断裂の診断では適しています。症状が重く、完全断裂を疑うような時は整形外科医の診察を受けてもらい、MRI検査を受けてもらうのが患者さんにとって一番です。柔道整復師が患者さんを抱え込もうとして、症状を悪化させることのないようにしたいですね。


今日のポイント

痛みが出現するポイントをしっかりと押さえておく。

怪我の症状を正確に判断をし、患者さんにとって最善な行動をする。

柔整鍼灸ベーシックアカデミー

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