美容鍼 その1 肌の構造
鍼は痛みや内臓器の不調を整える事ができるとお話しましたが、現代ではテレビや雑誌で鍼は美容に効果があると多く取り上げられています。
そこで今日はまず始めに美容鍼を施術する上で重要な肌の構造の話をします。
皮膚は人体の表面を覆って内部の臓器の保護、体温調節、体液の保持など、体を正常な状態に保つ上で重要な働きをしています。
皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3層構造からなります。
表皮
皮膚の一番外側にある厚さ0.2mm程の薄い膜で、主な働きは外からの刺激が体内に侵入しないように防御しています。
外部からの刺激が侵入してきた時にその情報を神経に伝える働きがあります。
表皮は上から角層、淡明層、顆粒層、有棘層、基底層の5つの層からできており、ここでは約28日周期で細胞が入れ替わるターンオーバーが起こっています。
真皮
表皮の下にある、肌の土台です。
汗腺、皮脂腺、毛根などがあり、血管、リンパ管、神経が通っていて、表皮の基底層で細胞を作り出すための栄養を補給します。
その他にコラーゲンとエラスチンという線維組織が皮膚のハリや弾力を保ち、毛細血管が栄養と酸素を肌に届ける働きがあります。
皮下組織
肌の3層構造のうち最も内側にある組織で、表皮と真皮を支えています。
皮下組織は大部分が皮下脂肪で、そこに動脈や静脈が通っており、肌組織に栄養を届けたり、老廃物を運び出したりします。
美容鍼をする上でこの肌の構造の把握は重要となります。
次回は今回、話をした表皮のターンオーバーについてお話します。
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