肩関節7 上腕二頭筋腱損傷の解剖

今日も臨床で遭遇することの多い肩関節の怪我についてお話しします。前回まで腱板損傷のお話をしていましたが、上腕二頭筋腱損傷も多い怪我です。上腕二頭筋腱の長頭腱は肩関節内を通過して結節間溝でその走行を急激に変えるため、機械的刺激を受けやすく損傷しやすいです。また中年以降では腱板損傷と同じく退行性変性も加わって炎症が起きたり、時には断裂をきたすこともあります。まれではありますが、腱が結節間溝から外れて小結節を乗り越えて脱臼することがあります。


上腕二頭筋の長頭腱は関節上結節から起始して、関節包の内部を水平に通過します。そこで結節間溝で走行を垂直に変えて、滑膜性腱鞘に包まれます。


今日のポイント

上腕二頭筋腱の損傷は構造的に結節間溝で起こることが多い。

柔整鍼灸ベーシックアカデミー

新卒や若い柔道整復師の先生や鍼灸師の先生のためのスクールです。 最初の気持ちを忘れないように。 この仕事が嫌いにならないように。 一生の仕事になるように。 生きがいを感じてもらえるように。 なりたい自分になれるように。

0コメント

  • 1000 / 1000