美容鍼 その2 肌のターンオーバー
前回、肌の3層構造の話をしましたが今日は肌の1層目の表皮のターンオーバーについてお話します。
ターンオーバーは古い肌を新しい肌に生まれ変わらせる細胞の新陳代謝の事をいいます。
これが正常に機能しなければ様々な肌トラブルが発生してしまいます。
生活習慣の乱れやストレスによって乱れてしまったターンオーバーは、正常な状態に改善するまで1~3ヶ月かかる場合があります。
なのでターンオーバーの機能を、正常な状態に維持しておく事が美容には重要となります。
前回、少しお話しましたが皮膚は、大きく分けて「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層で構成されています。
さらに表皮は外側から角層(かくそう)、顆粒章(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)の4層で構成されています。
表皮の一番内側にある基底層では、細胞分裂によって新しい角化細胞(ケラチノサイト)を生成します。
角化細胞は、表皮を構成する細胞の95%を占めている細胞です。
この角化細胞は、時間をかけてNMF(天然保湿因子)やセラミドといった保湿成分を作りながら有棘層、顆粒層と押し上げられていきます。
表皮の最上層である角質層まで押し上げられた角化細胞は「角質細胞」へと変化し、時間が経てば自然に剥がれ落ち、再び新しい角化細胞が角質層まで押し上げられてきます。
このように、角質層で古い細胞が剥がれ落ち、新しい細胞が生まれる事によって、荒れた肌などを、正常な状態へと戻してくれるというのがターンオーバーです。
そしてこのターンオーバーの周期を美容鍼は新陳代謝を円滑にし整える事ができます。
これが美容鍼の醍醐味の一つと言えるでしょう。
次回は美容鍼で効果のある顔のたるみについてお話します。
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